今年は古武道大会等の演武会に6回参加した。大会に参加する意義を考えると、流派代表としての私の立場としては、当流が継承されていることを発信し、その存在を世の中にアピ-ルすることである。
一方一修行者としてみると、大会での演武は、緊張感を強いられ固くなるため、通常の技を披露することが困難になりがちである。私自身いままで納得のいく演武が出来たことはない。しかし演武会は大きな大会であるほどアドレナリンが出てモチベ-ションが上がり、気魄をある演武ができる可能性が高い。また、場数を踏めば自分の精神状況を平常心に近づける術が身につくのではないかと思いたい。更に演武会の経験による達成感は、少しは自信につながるのではないかとも思う。
このように演武会への出場は平常心や気魄、自信を養成する効果がある。従って当流を修行している若手の方も機会があれば、積極的に参加し演武してほしいと思っている。
来年に2月5日には日本武道館での古武道大会を控えている。この大会に向けて精進をしていく所存である。